通常でも難易度が高いピンポイント採用において、毎年同様の成果を得ようと思うとさらに難しくなります。
「昨年なんとなくうまくいったから今期も同様にやろう」。
このように考え実施したところ、なぜか今年は成果が得られなかったというお悩みもよく聞きます。
今回の記事では、採用の再現性を高めるために必要な「定量」「定性」分析について、具体例を交えながらお伝えいたします。
OfferBoxで「定量」「定性」分析を行う
採用に再現性を高める上で、自社の取り組みが有効か「効果検証」する必要があります。
その際に、感覚だけではなく「数字」を用いて分析することが非常に重要です。
オファーの反応が良い学生属性や、評価が高い学生の適性検査傾向等を踏まえ、
今後の学生検索条件やオファー文面をブラッシュアップすることができます。
定期的に効果検証することで、ターゲット学生へ効果的にアプローチすることができます。
また、同時に学生の声を集める「定性」分析も必須です。
数字から改善点の仮説を立てることは可能ですが、採用の取り組み効果は学生に確認するのが早いです。
会社説明会や面接、インターンシップの度に、学生から見た自社の印象や他社と比較した評価を確認できると、
数字+事実で課題の特定・改善を加速させることに繋がります。
「定量分析」に使えるOfferBoxの機能
OfferBoxで定量分析を行う際は「OfferBox計画表」「活動分析」という機能がおすすめです。
前回の記事では簡単に触れただけでしたので、今回は詳しく記載いたします。
<OfferBox計画表>
https://app.offerbox.jp/cplan/
事前にターゲット設定や学生との会い方、採用スケジュールをメモしておけるだけでなく、
採用目標数に対して必要オファー数や接触数などをシミュレーションすることができます。
オファー送信数や承認数は自動的に更新されますので、一次面接の参加数などを入力すると、
採用活動のつまずきポイントを確認できます。
<活動分析>
https://app.offerbox.jp/canalytics
自社がオファーした学生の学部、学歴、志望勤務地、出身地、志望業界、志望職種など様々な項目で
オファーの反応率を分析することが可能です。例えば、機械メーカーがオファーした際に、
同業界を志望する学生以外に、自動車や日用品など「ものづくりが好き」という志向性の学生からも
承認が来ていることが明らかになることがあります。
自社でできる「定性分析」
採用活動をしていると、「自社の魅力は学生に正しく伝わっているのか」
「外部環境のアンケートはよく目にするが、自社にも当てはまるのか」分からないことがあります。
そのような時にお勧めしたいのが「定性分析」です。
具体的に「内定者インタビュー」と「選考時アンケート」をご紹介いたします。
<内定者インタビュー>
内定承諾または内定辞退となった学生に、直接インタビューやオンラインアンケートで協力を依頼します。
自社を選んだ理由、他社を選んだ理由、選考フローで印象的だった社員、具体的に何が良かった悪かった等、
自社の採用活動を学生という社外の目線で評価してもらい、改善に繋げます。
<選考時アンケート>
内容は内定者インタビューと近いものですが、選考フローごとで課題や強みを発見することが可能です。
会社説明会、一次面接、二次面接など細かくアンケートを収集することで、改善点の特定が可能となります。
上記2点の定性分析について「Googleフォーム」というWEB形式で作成できるアンケートが便利です。
<Googleフォーム>
https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/
OfferBox採用成功事例
それでは、実際に分析で採用成功した事例をご紹介します。
介護業界 定量・定性分析事例
介護職という一般的に採用が難しいと言われる企業様です。
定量と定性データの収集を行ったことで採用課題を特定し、採用効率の改善にいたりました。
はじめに、OfferBox活動分析を確認したところ、意外にも、介護士を志望する学生より事務や総務人事などを志望している学生の反応が良いことがわかりました。そこにオファーを集中させたところ、当初11%だったオファー承認率は22%まで上昇しました。
また、採用活動の歩留まりデータを収集したところ「一次選考参加率」と「内定承諾率」に課題がありました。
そこで内定者インタビューを実施し、内定者が自社のどこに興味を持ったかを分析しました。
実際のインタビューから、
・地元に根付いてゆっくり働くことができる
・業界の影響を受けず、安心して働ける
・資格取得ができ、手に職をつけて働ける
などの共通点があることが判明し、選考過程で学生に魅力として訴求していくことにしました。
最後に
データ分析や学生の声を拾うことで、自社の本当の採用課題や強みを見つけられます。
毎年状況が変わる新卒採用だからこそ、常に状態チェックをしつつ自社の勝ち筋を見つけることが、
採用成果の再現性を高めることに繋がります。