コロナ禍の影響により、学生の就活に対する意識が日々変化しており
「今はオンラインとオフライン、どちらが需要あるの?」
「どんなコンテンツや接触方法が良いの?」
「文系と理系、男女で意識の差はあるの?」
など、今後の採用活動にご不安を抱えるご担当者様もいらっしゃるかと思います。
そこで、22卒OfferBox学生ユーザーへ意識調査を実施し
中でも、企業様からよくご相談いただく4項目をピックアップし、それぞれ調査結果からまとめました。
簡単に今回の調査結果から読み取れた内容をまとめますと…
- プロフィールを見てオファーをしてほしい学生が最も多く、文系理系で違いがある!
- インターンシップの需要はあるが、9月以降の日程は学生と要確認!
- ファーストコンタクトを取るなら、個別対応+オンラインがGood!
- オフラインで会うなら自社オフィスか店舗がオススメ!
ということがわかりました。
各項目について、それぞれ調査結果の数値を踏まえて解説しておりますので
是非ともご覧いただき、今後の採用活動にお役立て頂けますと幸いです。
OfferBox学生ユーザーの主な利用目的とは?
▼学生の回答選択項目(複数回答可)
・自分のプロフィールを見た上でオファーをしてもらえる ・自分のスキルや経験に自信を持って就活ができる ・様々な業界からオファーが来ることで、就活の可能性が広げられる ・自分の志望する業や企業からのオファーが貰える ・ナビサイトよりも特別選考等で内定が貰える ・プロフィールを埋めたり自己分析ツールを利用して、自己分析に役立てられる ・業界研究や情報収集をしたい ・就活を効率よく進めたい ・個別または少人数で企業担当者様と話したい ・優良企業からオファーが欲しい |
この結果を見ていくと
・自分のプロフィールを見た上でオファーをしてもらえる(17.6%)
という期待を持った学生が、全体を通して一番多いため
オファー文章にはプロフィールを見たことが伝わる一言があると
登録学生からの承認率は上がりやすくなるでしょう。
また他の調査データでは、OfferBox登録学生の77%が ”第一志望の企業ではない業界 ”に就職を決めている結果があり、今回の調査で2,3番目に回答の多かった
・様々な業界からオファーが来ることで、就活の可能性が広げられる(13.3%)
・就活を効率よく進めたい(13.2%)
上記のような就活の視野を広く持った学生が多く登録していることもわかります。
(参考:データで見るオファー型採用)
しかし、文系と理系の学生でそれぞれ回答比率を集計してみると…
▼文系に多い傾向
・自分のプロフィールを見た上でオファーしてもらえる
・様々な企業からオファーが来ることで、就活の可能性が広げられる
▼理系に多い傾向
・自分の志望する業界や企業からのオファーが貰える
・優良企業からオファーが欲しい
このように、理系学生は専門分野を生かした就職を望む傾向が強いため、
ターゲット学生に合わせたアプローチを行う必要があります。
オファー承認後に希望するフローはどれ?
続いて、オファー承認後のフローについて。
8月13日現在 61,000名以上の22卒OfferBox登録学生において、最も回答が多かったのは「インターンシップを希望する (98%)」でした。
(※本記事の”希望する,希望度” の定義は【とても当てはまる,当てはまるの合計値】とします)
例年通りであれば、各大学の後期授業開始となる9月中旬まではサマーインターンの需要があります。
しかしコロナ禍による前期授業の縮小・延期が起きている大学もある為、例年より開催日数の増枠や個別の日程案内が出来ると、より母集団形成がしやすくなるでしょう。
一方で『複数人で面談がしたい(座談会など)』は一番希望度が少なく、かつ ”とても当てはまる” が他の回答項目に比べて著しく低い(10.8%)という結果が浮き彫りとなりました。
これはオフラインでコロナ感染に対する不安以外にも、オンラインで他学生が通信障害で一時中断する等への不満が、表れているものと思われます。
また意外にも『直接選考』を希望する学生が93.2%と、2番目に高いという結果が出ました。
これはコロナによる内定取得への不安や、そもそも選考を受けたことがない故の結果と推測されます。選考の質やミスマッチ防止も踏まえ、希望度92.3%と僅差である『個別面談』へご案内することをオススメします。
オンラインorオフライン、今のニーズはどっち?
こちらは「オファー承認後は、どのような方法で企業の方と会いたいですか?」という質問からの回答結果です。
『Web会議ツール,ライブ配信等のリアルタイム接続(=オンライン)』に対する希望度は97.6%。
一方『オフラインでの対面』については88.2%と、ややオンラインを希望する学生が多くなっています。
これは、現在の全国的なコロナウイルス感染者数の増加も、この結果を助長していると推測します。
21卒OfferBox登録学生への意識調査でも、Web面接の利用割合が92%と非常に高くなっており、今後の母集団形成やスムーズな採用継続においてオンライン対応は必要になるでしょう。
(参照:Web選考で不満を感じた経験のある就活生は54.3%。就活サービス「OfferBox」が新型コロナウイルスの就活に対する影響を調査)
ただし、学生は全てオンラインのみで選考を望んでいる訳ではなく…
(参照:エンジャパン 22卒学生600名に聞く「オンライン就活」意識調査
エンジャパンの調査によると、22卒学生へ「オンラインで抵抗のある就活イベントは?」という質問に対して、
1位:最終面接(67%)
2位:インターンシップ(48%)
3位:2次選考~最終面接の1つ前(39%)
これらの就活イベントには学生側も抵抗があるため、初回面談や序盤の面接等のみオンラインで実施し、コロナ禍の状況を踏まえつつオフライン選考をご案内することも、有効です。
ちなみに『電話』でのファーストコンタクトついてですが、
希望度は91.4%とまずまずではあるものの、目次2の『複数人面談』と同様に”とても当てはまる”の割合が他回答より約20ポイントも低い為、やはりWEB会議システムを利用したコンタクトが有効と考えられます。
オフラインで会う場所への注意
最後に、「オフラインで会うなら、どの場所を希望しますか?」という質問への回答内容を解説していきます。
『企業様のオフィスや店舗(95.7%)』を希望する学生が圧倒的に多く、
・企業や店舗の雰囲気を感じ取りやすい
・オフィスの応接室や会議室なら、コロナウイルス感染のリスクが少なそう
などが理由として挙がっていました。
反対に、『主要駅周辺』『所属大学内,または周辺』のカフェや貸会議室が不人気な理由として、やはり公共の空間であるが故にコロナウイルスへの懸念が大きいと考えられます。
加えて、現在授業をWebにて開講している大学が多く、通学定期を払い戻している学生も多いことから「大学周辺や主要駅で待ち合わせても、結局交通費はかかる」という観点も踏まえ、あまり希望度は高くないと考えられます。
さらに男女で回答を比較してみると、”当てはまらない,全く当てはまらない”の割合が、女性は男性より約10%ほど高い(23.5%)こともわかりました。
これは、特に貸会議室などの閉塞的な空間に対する不安や、一部報道で問題視されている「就活セクハラ」の影響も、この男女による意識差を生んでいる可能性もあります。
最後に
上記内容の他にも、オファー承認後のファーストコンタクトに関する調査を行なった調査結果もございます。
今回の調査についての詳細や、オンラインでできる選考・インターンシップについては、貴社担当窓口からご案内いたしますので、お気軽にご相談くださいませ!
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【調査概要】
・調査元:株式会社i-plug
・調査目的:大学生・大学院生の就職活動に対する意識と、OfferBoxへ期待している内容を把握する
・調査期間:2020年7月16日(木)〜23日(木) 23:59
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:2022年に卒業予定のOfferBox登録学生
・有効回答数:1,437件
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